カテゴリ:不動産売却動画 / 投稿日付:2024/06/17 00:00
【前面道路の種類に違いはあるの?解説します!】
Aさん
相続予定の実家があるのですが、親に
「家の前の道路は私道だけど、相続した後に建て替えや売却をすることが出来るはずだ」
と言われていたのですが、私道とはいったいどのようなものですか?
不動産売却プロ
まず、道路は公道と私道に大きく分けられます。
公道とは、国や地方自治体が管理している道路のことです。
一方で、私道は個人などが所有管理している道路のことです。
Aさん
たしかに私道は「私の道」という字ですね。
不動産売却プロ
次に、一般的に私道は個人が単独で所有しているか、
複数の個人が共同で所有しております。
Aさん
複数で所有している場合もあるのですね。
親が言っていた建て替えは問題ないのでしょうか?
不動産売却プロ
公道でも私道でも、その道路が建築基準法の道路であり、
敷地が2m以上接していれば建物の建築許可を得られます。
Aさん
よかったぁ。
不動産売却プロ
ただ法的には建築が問題なくできる敷地でも、
建築の工事を行うことが出来ない場合があります。
Aさん
えっ!何でですか?
不動産売却プロ
私道は維持管理も個人の責任と負担で行います。
例えば複数の人が共同所有している私道に、
埋設している水道管や下水管が老朽化のため補修や交換をする場合などは
私道の所有者が共同して私道の掘削や復旧をします。
Aさん
たしかに個人で所有しているのでそれは必要ですよね。
不動産売却プロ
そのため、私道の持分を持っていない人が
いざ建物を建て替えたりしたり上下水道の引き込みをしたりする場合、
勝手に道路を掘ったり工事車両を通行させることはできません。
Aさん
その場合、どのようにすればいいのでしょうか?
不動産売却プロ
私道の持分を持っている所有者全員からの道路掘削承諾書や通行承諾書など、
いわゆる許可が必要になります。
Aさん
なるほど所有者の方々から許可をいただければいいんですね。
不動産売却プロ
私道の持分を持っている近隣の人たちと関係が良好であれば
承諾書を得ることも可能ですが、多額の承諾料を要求されることもあります。
また、近隣との仲が良くないなどの理由で承諾が得られないケースもあります。
そうなるとせっかく建築の許可を得ることが出来ても工事自体が出来ません。
Aさん
その場合、建て替えが出来ないということですよね。
不動産売却プロ
そうですね。また建築が出来ない不動産では
売りに出しても買う人がいないということになってしまいます。
Aさん
どうしたらいいでしょうか?
不動産売却プロ
親御さんが元気な間に解決していく事がベストですね。
私道で最も大きな問題は承諾許可が取れないということです。
親御さんの代では近隣との付き合いもあるため、
このような問題があっても解決できる可能性が高くなりますが、
子供同士になると近隣関係も希薄になり簡単に承諾してもらえることが少なくありません。
Aさん
たしかに親は近隣同士仲がいいけど、私は正直あまり付き合いがないです。
不動産売却プロ
そうですよね。ですので、相続予定の不動産問題は早めに把握し、
解決方法を探る必要がありますが、親御さんが元気な間に解決できるように
日頃から親子のコミュニケーションを持ち問題を共有しておくことが大切です。
Aさん
先延ばしにしがちだけど、しっかりと話し合った方がいいですね。
不動産売却プロ
そうですね、特に私道の問題は法律的に複雑で人間観関係も絡んでくるため、
専門家である地域密着の不動産会社のサポートを受けながら
早期に解決を図ることをおすすめします。
Aさん
分かりました。ありがとうございます。
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